bring up の意味とイメージの広げ方
bring up というフレーズがあって、「育てる」と訳したりしますが、今回はこの bring up を詳しく解説していきたいと思います。
bring と up の意味を理解する
まず、bring と up の意味をおさらいしましょう。bring は、ある場所に何かを「持ってくる」、あるいは人であれば「連れてくる」という意味になりますね。
I brought you a gift.
「贈り物を持ってきました」
という感じです。日本語の場合、あまり代名詞は訳さないので省略しましたが、直訳すると、
「私はあなたに贈り物を持ってきました」
となります。
で、up は「上に」という意味ですよね。down の反対です。
bring up の文字通りの意味をつかむ
bring up は、この bring と up が一緒になったわけですが、そのまま訳すと「上に持ってくる」ということになります。
I brought my leg up close to my face.
「足を顔の近くまで持ち上げた」
という感じになります。
bring up のイメージを広げる
あと、こういう使い方もできます。
My baby doesn't bring up wind.
「私の赤ちゃんはげっぷをしない」
これは、直訳すると「私の赤ちゃんは風を上に持ってこない」ということですが、要は、胃から空気を出さないということです。げっぷをしないということですね。
赤ちゃんはげっぷをしないと駄目なんですよね。よくわからないですが、なんかそうみたいですね。で、そういう時に使う表現です。ちなみに、大人には使いません。大人のげっぷは wind とかそんなきれいなものではないですからね。
あと、これに近いんですが、「吐く」という意味で bring up を使うこともできます。
I brought up food.
「食べ物を吐いた」
「食べ物を胃から上に持ってくる」ということですね。
bring up のイメージをさらに広げる
それから、こんな使い方もできます。
I brought up this issue at the meeting.
「会議でこの問題を提起した」
会議に問題を持ち上げるということですね。
で、ここからさらにイメージを広げると、こういう表現も出てきます。
She brought up five children.
「彼女は五人の子供を育てた」
直訳すると「彼女は五人の子供を上に持ってきた」ですが、「上に」というのは「大きくなる」ということです。「大きくなるまで持ち上げた」ということです。つまりは「育てた」ということです。
ちなみに、受動態でこういう表現もあります。
I was brought up in Tokyo.
「私は東京で育った」
直訳すると「私は東京で育てられた」となりますが、訳の上では「育った」の方がいいでしょう。
まとめ
以上、bring up の意味とイメージの広げ方を見てきましたが、bring up に限らず、もともとの意味を理解して、そこからイメージを広げていき、全体を理解するのが大事かと思います。