英語巡り

能動態から受動態への書き換えで間違えやすい8つのパターン

英語のテストで、能動態から受動態へ書き換えるという問題が出されることがあると思いますが、その際、間違えやすい8つのパターンを挙げたいと思います。

その前に、基本の復習をしましょう。

He called her.
「彼は彼女を呼んだ(呼び出した)」

これを受動態にすると、

She was called by him.
「彼女は彼に呼ばれた」

となります。

まとめると、

  1. 能動態の目的語を受動態の主語にする。
    (代名詞の場合は主格に変える)
  2. 能動態の動詞を be動詞+過去完了に変える
  3. 能動態の主語に byを付けて文の最後に置く。
    (代名詞の場合は目的格に変える)

です。

これを踏まえたうえで、間違えやすい8つのパターンを見ていきましょう。

主語の人称が変わるパターン

I have walked my dog for three years.

これを受動態にすると、

My dog has been walked for three years by me.

となります。

主語が I から My dog に変わるので、have が has に変わります。

目的語を主語に変えることに気を取られて、My dog have と、うっかりミスをしがちなので注意してください。

主語が複数から単数に変わるパターン

My kids have played the game before.

を受動態にすると、

The game has been played before by my kids.

となります。

能動態の主語は複数形ですが、受動態にすると、主語が単数になる例です。

それに合わせて、have を has に変えなければいけません

句動詞

His grandmother brought him up.

これを受動態にすると、

He was brought up by his grandmother.

となります。

動詞が前置詞や副詞を伴って一つの動詞のように機能するものを句動詞といいます。

上の例でいうと、bring up が句動詞で、「育てる」という意味です。

bring up は二つの言葉でセットです。上の例だと、 brought up by と続いて、up by が一見不自然な気もするかもしれませんが、問題ありません。

副詞の位置

She always wakes me up.

を受動態にすると、

I'm always woken up by her.

となります。

副詞は一般動詞の前、be動詞の後です。

進行形

She was writing the letter.

を受動態にすると、

The letter was being written by her.

となります。

進行形の受動態は、be動詞+being+過去分詞 です。being を忘れがちなので注意してください。

否定文

She didn't invite me to the wedding.

これを受け身にすると、

I wasn't invited to the wedding by her.

となります。

否定文は難しいですよね。上の例だと、didn't+原形 が wasn't+過去完了 に変わりましたが、主語や時制によって didn't や wasn't が変化するので、すべてのパターンを確認した方がいいかもしれません。

疑問文

Did you catch the thief?

を受動態にすると、

Was the thief caught by you?

になります。

疑問文はさらに難しいですね。これは何度も、書き換えの練習をして慣れるしかないです。

おさらいをすると、疑問文の受動態は、

Be動詞+主語+過去分詞+その他+by~?

助動詞を含む文の受動態は、

助動詞+主語+be+過去分詞+その他+by~?

です。例えば、

Can you catch the thief?

を受動態にすると、

Can the thief be caught by you?

となります。

また、疑問詞がある場合は、疑問詞を頭につけてください。

When did you catch the thief?

を受動態にすると、

When was the thief caught by you?

です。

主語があいまいな場合

They speak English all over the world.

を受動態にすると、

English is spoken all over the world.

となります。

漠然とした主語の場合は、受動態にした時 by~ を省略します。例文のケースですと、by them を省略します。

they、we、people、someone などで、漠然と誰かを指す場合は省略しますが、特定の「彼ら」とか「私たち」とか、はっきりしている場合は省略しません。

まとめ

以上、能動態から受動態に書き換えるときに間違えやすい8つのパターンを見てきました。

能動態から受動態への書き換えというのはパズルみたいなところがあって、面白いっちゃあ面白いんですが、あまり現実の英会話で使うことはないテクニックではありますよね。

でも、能動態、受動態の構造が理解できるようになるので、出来て損はないと思います。

なので、がんばって覚えましょう。